
この仲間の同定は本当に難しくて、特にセラータム節(マムシグサの仲間)は個体変異も大きくて見分けるのが難しいです。分布域も近年調査が進んで今までの図鑑だと無かったところとか、新規の自生地が見付かることも多くて場所での特定もあてに出来ません。写真のマムシグサは葉の様子や草丈が2m近いサイズなのでオオマムシグサと判断しましたが…
日本のテンナンショウ属の図鑑として、「日本産テンナンショウ属図鑑」という写真図鑑があります。専門書大好きの北隆館から刊行されていて、今のところこの図鑑が最高峰じゃないかと思います。自生地の写真を中心にしているので、生育環境も分かるよい図鑑です。説明文も紛らわしい種類の区別点に言及していて、同定のための図鑑としても良いものです。
まーなかなかに手を出しにくいお値段なんですが、自分は買って良かったと満足しています。