ガーデニング,洋蘭

ハベナリア・カーネア

熱帯性のハベナリア原種の一つです。今から40年以上前に、山野草の一つとしてハベナリア・ロドケイラが人気があって、カーネアも知られていました。当時はおそらくですが、自生品の採取個体が流通していたのではないかと思います。カーネアは写真や名前は紹介されるものの、実物はなかなかお目に掛かれない珍品の一つでした。

それから世界的に野生動植物の保護意識が高まり、国内流通も増殖品が時々出回る程度になり高嶺の花に。今は現地で実生繁殖された園芸個体が輸入されていて、入手自体は容易になりました。暗緑色の葉の表面に、星のようにシルバースポットが入るので葉だけでも綺麗な蘭です。

室内で咲かせたため本来の花色になっていませんが、さくら色のやさしい色合いで咲いてくれるカーネアも良いものだと思います。本来はサーモンピンクくらいの色にはなります。来年も綺麗に咲いてくれるようしっかり育てたいと思います。

ガーデニング,洋蘭

フラグミペディウム・カーディナル‘ウィルコックス’の花
フラグミペディウム・カーディナル‘ウィルコックス’ (Phrag. Cardinale ‘Wilcox’ AM/AOS)

フラグミペディウムとパフィオペディルムの違いについて、ごく最近まで理解していませんでしたがこの花を見掛けたことで一気に興味がわきました。え? レギネと似てる?…シプリペディウム・レギネの花の雰囲気と良く似た感じで、これがフラグミペディウムなの? とちょっと戸惑いに似たドキドキを感じました。

レギネ(レギナエ)は北米原産のアツモリソウ属の一種で、比較的育てやすくて交配親にもよく使われています。国内でも実生苗が安定して供給されている、数少ないアツモリソウの一つと思います。写真の花はフラグミペディウムなので、扱いはパフィオに近いですが日本の蒸し暑い夏は苦手なようです。最近は特に猛暑日が続くので、原種に近いフラグミペディウムは育てにくいのかなと思います。

ガーデニング,洋蘭

パフィオ・アルメニホワイトの花
パフィオ・アルメニホワイトの花

中学生の時に実家でパフィオを育てていたことがあります。山野草にはまっていったこともあって、アツモリソウの仲間を育てて「洋蘭はちょっと…」みたいな中二病を発病して、それ以降育てることも、興味も余りなくなっていました。高校くらいの頃に中国からいろいろな野生植物が輸入され始めて、その中でミクランサム、アルメニアカム、マリポエンセと次々にシプリペディウムっぽいパフィオが紹介されて、心惹かれましたが手は出しませんでした。

写真,野草

ウコギの実

ウコギ科のウコギ。以外と鋭い針が枝中にあって危ない雑木のウコギの実です。7月頃にはこんな感じの黒くて美味しそうな実に熟します。多少甘みはありますが、どちらかというと生食はせずに、果実酒などに使います。ちなみに私は生食したことはありません。味の話はあくまで食べた人に聞いた話です。

山菜としては春先に新芽を摘んでご飯に炊き込む「五加木飯」が有名でしょう。こちらはさっぱりした風味があって私も好きな混ぜご飯です。職場周辺の雑木林にはそれこそそこら中にウコギが生えています。

来年は試しに熟した実を食べてみようかなんて考えていますが…さて美味しいのでしょうか。

写真,野草

クサフジ

マメ科の身近な野草で、所によってはやっかいな雑草として嫌われています。一般的には写真のような青紫の花が咲くタイプが多いですが、赤紫の個体があったり稀に純白の個体があったりと、色の変化も楽しめます。とても丈夫な宿根草なので、あえて手を掛けずとも良く育って咲いてくれます。

牧草として育てている事もあると聞きますが、ちょっと栄養豊富すぎやしないかと心配になります。山菜として新芽をおひたしや天ぷらで食べる事も出来ます。花の天ぷらは色も鮮やかで見た目も良いですね。ただし、マメ科は種子に毒を持つ種類が多くて、このクサフジも種子は毒です。豆のさやが出来る頃は採取して食べたりしないようご注意下さい。

野菜になっている豆は、どれも毒の心配はありませんが、それは長い歴史の中で人類の努力で見つけてきたもの。基本的に豆の種子は毒だと覚えてほしいです。