ガーデニング

アザレアツバキの花
アザレアツバキの花

夏に咲く椿があるというのを初めて知ったのは、赤塚植物園さんの Webページを見ていたときでした。全くの不勉強でこの花の存在を知らずにいた自分を恥じつつマッハで注文。もともとツバキの仲間は大好きなので、いくつか育てている品種はあるものの、ツバキといえば早春から春までのお楽しみでまた来年。

メジャーな存在ではあるものの、春の風物詩としてのイメージしかなかったツバキ。それが夏に咲くものがあるなんて…まったくこの世界はどこまでも面白い。アザレアツバキ(Camellia changii)という、アザレアなのか、ツバキなのか、どっちなんだぃ! という紛らわしい名前は、学名のシノニムに C. azalea があって、元々はそちらの名前だったためのようです。なんかパチモンくさくて良く無い名前に感じるので、可愛い流通名があるといいですね~

ナツツバキという、同じツバキ科ではあるけれど別属の花木もあります。日本にも自生があって、ヒメシャラやシャラノキなど庭木でも人気のある白い一重咲きのお花です。アザレアツバキが夏に咲く椿なのにあまり知られていないのは、ナツツバキの存在に隠れている部分もあるかもしれません。

写真,野草

ヤビツギンラン
ヤビツギンラン

いつものカメラと違うので、全体的にあまい写真が多くてアレなのですが、職場近くの雑木林で見掛けたので写真を撮ってきました。付近には少数ですがササバギンラン、たくさんのギンランが見られます。ヤビツギンランというのは、ギンランのペロリアを指す和名で、唇弁が側花弁と同型に変化しているものを指します。

2020年に学名が変更されて、Cephalanthera erecta f. pelorica という地域品種扱いになりました。発見地のヤビツ峠以外でも各地で見つかっているので、それ程珍しい変異でもないのかもしれません。同様の変異はサワラン(アサヒラン)のペロリアのキリガミネアサヒラン、カキランのペロリアのイソマカキラン、ヒトツボクロのペロリアのヒトツボクロモドキなどに学名が付いています。最近の研究では、ヒトツボクロモドキは種が違うそうなので、別種扱いになっているかも。

ナンゴクウラシマソウ・オレンジ花
ナンゴクウラシマソウ・オレンジ花

3年前にヤフオクで入手した小球根で、今年はまだ咲かないだろうと思っていましたが意外にも咲いてくれました。ナンゴクウラシマソウの色変化はあまり多くなく、赤花系がいくつか知られている程度らしいです。この花もオレンジというには赤味が強いかな? という赤花系統ですが、ウラシマソウの赤花はワインレッドのような赤紫が多いので、面白いなと思います。

ナンゴクウラシマソウはウラシマソウの基本種にあたります。日本では西日本丹分布して、朝鮮半島にもあるとか。ウラシマソウと比べると全体的に小型になる傾向があるようです。

写真,野草

クゲヌマラン
クゲヌマラン

この仲間の野生ランの存在を知ったのは、わたしが中学生の頃が初めてでしたので、かれこれ50年近く昔のことになります。初めて見たのはキンランで、父とエビネを見に行った途中で出会いました。それ以来この不思議な野生ランの仲間に心惹かれ、ギンラン、ササバギンラン、ユウシュンランと目にしたり写真を撮ったり出来たのですが、もう一種、クゲヌマランという種類があるという事実と、見ることが出来ていないという残念な想いが引っかかっていました。

クゲヌマラン(Cephalanthera longifolia)の存在を知ったのは、大学の自然系サークルに入った頃。幸いにも近くに有名な自生地があると教えてもらったので、先輩かたがた有志のグループで自生地を訪れて、クゲヌマランの花を探しましたが見ること適わず。それからも毎年花の時期に行ってみましたが、見付けることはできませんでした。ユウシュンランはサークル活動で訪れた山で偶然発見できて、意外にもたくさんの株が生えていて驚きつつも嬉しかった想い出です。

ウラシマソウ「丹心実生系」
ウラシマソウ「丹心実生系」

昨年は親芋が寿命を迎えて子芋に分かれてしまって花が咲きませんでしたが、今年は育っていた子芋の一つが花を付けてくれました。雌花の時より茶色成分が多くて鮮やかさはありませんが、色乗りも良くて良い赤花になってくれていると思います。ただ大球傾向といいますか、花を付けるにはけっこう大きな芋に育てないと咲きにくいです。

わたしの好きな赤花の品種で、紅炎というウラシマソウがあるのですが、紅炎は小球性? と表現して良いくらい、芋が小さな内から花が咲きます。パンダも比較的大きな球根で咲くように思いますし、産地の差なのか、品種ごとにバラバラなのか、色で傾向があるのかをもっと注意深く観察してみたいと思います。