M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO試し撮り
ニュースなんかで発表された時はあまり興味がなかったのに、たまたま見掛けたレビューやブログの写真で一目惚れするモノってありますよね。わたしにとってはこのレンズが久しぶりの一目惚れでした。
元々90mm(35mm換算) という画角が好きで、45mm F1.8 もあるからこのレンズは別に要らないかな、高いし。と思っていたのですが、いや、使って分かるこの違い。ぜんぜん別な味付けのレンズでした。大きなボケや浅い被写界深度だけじゃありません。このレンズの魅力は他にもありました。
まず絞りでどのくらいボケが変化するか、比較写真を見て欲しいと思います。
ススキの穂を F1.2 と F5.0 で撮り比べたものです。もちろん左が F1.2 開放です。どうでしょう、同じものを撮っているとは思えないくらい、印象が異なる写真になっていると思いませんか? 前ボケも自然でとろける感じがなんとも言えません。
続いて枯れてしまったエノコログサの穂を。
ピントは中央の穂にあります。拡大写真を見て頂くと分かるのですが、ピントの合っている部分もソフトフォーカスの様なふわっとした写り方をします。一段絞って F1.4 になるとこの傾向が薄れて、F1.8 ではキリッとしたいつもの M.ZUIKO な写りになります。前後のボケがとても綺麗で、春の花壇や夏の草原で使ってみたいですね。
遠景写真の例として茅ヶ岳を撮ってみました。ピントはほぼ無限遠、山頂付近にあります。周辺減光がどの位あるかと撮ってみたのですが、F1.2 とは思えないくらい少ないです。マイクロフォーサーズというマウントの有利な点かもしれませんが、開放でこの少なさは立派です。
最後にどのくらい寄れるか? の写真です。
45mm F1.8 と同じくらいで、0.1 倍(35mm換算 0.2倍) なので、マクロとは言えないまでも小さな花のアップもそれなりに撮れそうです。それにしてもすごいボケ方です。
ところでこの花、ニラかと思って撮っていたのですが、帰って調べたらどうも違う感じです。葉の様子はニラそのものでしたが、さてこれは……花芽を食べる「花にら」というものなのか、冬咲きのアリウムなのか。謎です。
日中は明るすぎて、開放だと拡張ISO の 80 や 100 になってしまう問題がありますが、1/8000 秒の世界は面白いと感じました。夏なら NDフィルター必須ですね……来年は 12-100mm と二本体制で使い込んでみようと思います。
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