チベタヌスの植え替え

2018年9月14日

チベタヌス植え付けて三年たって、芽数がかなり増えすぎたので、株分けをかねて植え替えをしました。植えた翌年は咲いてくれましたが、その後、今春と二年続けて花芽が付かなかったのでその心配もあります。

植木鉢は山野草趣味の方にはおなじみ、丹波立杭焼の伝市鉢です。シャジン鉢というタイプの6号鉢を使っています。チベタヌスは地下部の発達がよいので地上部に対して大きめのサイズが良いと思います。

伝市鉢の底穴こんな感じで大きな底穴が開いています。停滞水を嫌う高山植物や、各種のランなどに向いた鉢で、名前の通りにイワシャジンやホトトギスなど背が伸びて細葉のお花に似合うデザインの鉢です。

登り窯による焼き締め鉢なので、鉢自体に吸水性があって蒸散作用による冷却効果があります。その為、夏の暑さに弱い植物の栽培に適しているといわれていて、昔から山野草趣味の人に人気があります。

最近ではクリスマスローズの原種を栽培する人に特に人気のようです。

株分け根を傷めないように慎重に土を落として、水道水で洗いながら古くなって傷んだ根を整理しました。予想していたよりひどい状態ではなかったのですが、かといってほめられる程の出来でもありません。点数をつけるなら60点でしょうか。

左の株が9芽、右の株が13芽とかなりの芽数でした。株は自然に分かれる状態に生長していましたので、地下茎の切り口はほとんどありません。種類によっては切り口に殺菌剤を塗った方がよい場合もあります。

鉢土にはハルキガーデンさんのクリスマスローズの土に二割の日光砂(小粒)を混ぜて使っています。他の原種や普通のクリスマスローズはそのまま使っていますが、チベタヌスは特に夏の暑さに弱いので、排水を良くするために混ぜています。

チベタヌスの植え替え後植え替えて十分に水をあげた後です。鉢の表面に見えている黄土色の粒の大きい土が日光砂です。硬質鹿沼土より少し固い感じで、日向土より軟らかいと思います。排水がよすぎずに適度に保湿してくれる性質があって、わたしには使いやすい土です。

さて来年は咲いてくれるでしょうか。秋まで葉が枯れずに残せれば、咲いてくれると思いますが、この頃の夏の暑さに耐えられるかどうかが心配です。早めの肥培を心がけようと思います。