セッコク「桃苑」「翠紅」

2020年6月9日

セッコク「桃苑」

セッコクの「桃苑(とうえん)」という花です。子供の頃に初めて出てきた、セッコクの紅花としてずいぶんと有名な品種でした。今ではそれほど珍しいとはいえない、淡いピンクの色合いですが、当時はセッコクといえば白、まれに素心がある程度でとても人気があったと思います。

中学生の小遣いでは買うのをためらうくらいの値段だったように記憶しています。もっとも、当時のお小遣いは月千円だったかな。今とは貨幣価値も違いますし、多いか少ないかでいえば少なかったかもしれないw チェーン店のラーメンが一杯140円で食べられた時代でした。

ようやく手元でこうして眺めることが出来るようになりました。ま、だいぶ前から手ごろな価格になっていたのですが、セッコクを育てるのを止めていたのでふと思い出して購入した次第です。もっと丸くてふくよかな感じの花と思っていたのですが、当時の書籍で見る花もこんな感じなので、思い出が美化されすぎていたようです。

セッコク「翠紅」

これは「翠紅(すいこう)」という品種です。セッコクといわれなければ洋蘭のデンドロビウムの品種かと思うくらい、濃いピンクで驚きました。今はこのくらいの紅花が主流のようです。日差しが強いせいか、あまり開かずに抱え咲きのような咲き方をしています。

九州産の遅咲きの品種のようです。この品種が咲き終わると、今年のセッコクシーズンも終了なのだとか。とても花付きが良いので、来年もきれいに咲いてくれるのを楽しみに育てていきたいですね。花物セッコクには実生品種も多いですが、まだ自然種のほうが多く流通している感じです。