ニオイエビネ「紫聖殿」
先日紹介した「御代の旗」と同じくラブリーガーデンさんから入手した、新島産のニオイエビネ「紫聖殿」です。御蔵紫聖殿というニオイエビネが濃い紫の梅弁で有名ですが、それとは別の品種です。おそらくですが御代の旗と同じ時代に選抜された古くからあるニオイエビネだと思います。
この品種もとてもよい香りがするニオイエビネで、御代の旗と香りは同じと感じました。少しだけ御代の旗の方が香りが強い気がしました。
正直に言って、御代の旗と違いがよく分かりません。紫聖殿のほうがやや青みが強い感じがしますが、どちらも良く似た花だと思います。
横からだとやや花弁の反り返りが強いように見えますが、御代の旗も咲き進むと反りも進むので、同じようなものだと思います。
両者を並べてみましたが、どちらがどちらか見分けが付くでしょうか？ 右が紫聖殿で、左が御代の旗です。比較すると御代の旗の方が赤味が強く、紫聖殿は青みの強い色合いだと分かりますが、これは比較したからでどちらか一方なら？
舌の大きさは紫聖殿のほうが大きめで、ふくよかな印象を受けます。御蔵島産に多いなで肩ではなく、肩を張った形なので新島産の特徴なのかもしれません。
来年以降、この二種にどういった差があるのか、どちらが育てやすい、色が出やすいなどあればご報告したいと思います。どちらも香りのよいニオイエビネとして楽しみに育てようと思います。