斑入りのナルコユリ
ガーデンチコリさんより購入した、ナルコユリの黄金葉「黄金笹」です。コガネザサって読むのかな? キメラ斑ではない斑入りのナルコユリの仲間はあまり知られていないようで、私の知る限りだとアマドコロ「白虎」という白虎斑、ミヤマナルコユリの烏葉くらいでしょうか。流通していない、個人の棚でひっそり飾られている品種もあるかもしれませんが、覆輪や縞斑の斑入りがほとんどじゃないかと思います。
黄金笹は後暗みの品種だそうですが、芽出しから葉の展開終わりまでの今の時期はとても美しい姿と思います。白虎とともにナルコユリ系の斑入り最高峰の一つと言っても良いかもしれないと思います。
覆輪の最高峰と言えば、アマドコロの「萱場錦」が有名でしょう。厳密には覆輪ではない、と言われるかもしれませんがこれだけ派手な大覆輪で安定している品種は他に知りません。
まだ若苗のサイズなので、斑の入り方が刷毛込みのようになっています。充実した株になると外側は付け根まで斑が回って、しっかりした覆輪になるそうです。ただ、発見当初は縞斑? だったという話も聞きますので、今流通に乗っている個体が大覆輪の選抜品である可能性も考えられます。
縞斑は転芸といって中透けや覆輪などの他の斑入りを出すことが多く、古典園芸の分野では芽変わりで斑の種類が変わることも、栽培者の楽しみの一つであるようです。もしかしたら萱場錦からも中透けのようなさらに変化した斑入りが出現してくれるかもしれませんね。
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