カルミアを中心にした春の寄せ植え

2018年9月14日

以前から欲しかったカルミアの「メヌエット」が購入できたので、宿根草を使った寄せ植えを作りました。イチゴのレリーフが入った大きいポットを使っていますので、少々欲張りに7種類も植えています。

正面から時計回りに、リグラリア・パンドラ、オレガノ・マルゲリータ、黄金タンチョウソウ、クナウティア・サンダー&ライトニング、リグラリア・ガーデンコンフェッティ、ラミウム、ネメシア・メーテル「グッピー」です。中心の背の高い木がカルミア・メヌエットで、とてもたくさんつぼみが付いています。

オレガノ・マルゲリータは、リシマキア・リッシーを丸葉でコンパクトにしたような姿で、耐寒性も十分ありますし使いやすそうです。これから何かと重宝しそうなオレガノですね。

斑入りのクナウティアは初めて実物を手にしました。マースミゼットというコンパクトになる斑の入らない品種によく似た草姿です。サンダー&ライトニングは更に背が伸びにくくてまとまるとか。

リグラリアの二種類は、どちらも大きくなりすぎないので寄せ植え向きの種類です。特にパンドラはリグラリアとは思えない小さな葉っぱで、寄せ植えに使いやすいと思います。

ネメシアはゲブラナガトヨさんのメーテルシリーズの品種で、とても良い香りがします。色も名前も可愛くて、一目で気に入りました。

カルミアはツツジ科の常緑花木です。ツツジ科らしく酸性土壌を好み、根が浅くしか伸びずに網のように細く広がります。ブルーベリーやシャクナゲを育てている方ならおわかりになると思います。カルミアも別名がアメリカシャクナゲなので、名前の通りです。

さて幸いとても良い木を購入できたのですが、このまま枝先全部のつぼみを咲かせてしまうと、たぶん来年は花が咲きません。庭植えにして背丈が1mを超えるくらいに育てばそんなこともなくなりますが、カルミアは小さなうちや鉢植えで育てる場合は「隔年開花」を起こしやすいです。

なにしろこれだけたくさんのお花を一斉に咲かせようというのですから、カルミアにかかる負担も相当です。鉢植えのような限られた土の環境だったり、苗のうちは全部は咲かせないよう、摘蕾(てきらい)というつぼみを減らす作業をします。

目安はおよそ半分にすることですが、カルミアの生育状況を見ながら小さめの花房を中心に切り取ります。

作業が終わった後の姿ですが、これでもまだたくさんつぼみがあって咲くのが楽しみな状態です。支柱の左の一番高い枝(主幹)は全体のバランスからいって切り詰めた方が良さそうなので、花が終わったら下の枝の付け根で剪定する予定です。

左の枝を多めに摘蕾しているのは、早めに枝を伸ばして来年の花になってもらうためです。支柱は根の浅いカルミアには必要です。植え替えて半年くらいは必ず支柱で固定してください。強風で倒れてしまうこともあります。

カルミアはとても思い出のあるお花で、中学生の頃、親戚の家で初めてエビネとカルミアのお花を見たことが、わたしの園芸好きの始まりでした。特にカルミアには大いに感動したのを覚えています。

こんなに星のような幾何学的な形で、きれいな花があるんだ……わたしのオリジンともいえるお花がカルミアなのでした。育てるのは久しぶりですが、大事にしたいと思います。