デュメトルム・ダブルが咲きました

ウィルさんがブダペスト郊外で発見した、クリスマスローズの原種ダブルです。原種系交配の初期のダブル咲きには親としてよく使われたそうです。サイトナンバーはWM9505 ですから、発見されてからもう25年近く経つことになりますね。

この株は現地採取された個体の株分け増殖苗なので、発見時の遺伝情報をそのまま持っている株ということになります。こうしてみるとクリスマスローズの原種はけっこう長生きだなと思いました。宿根草の中には、10年程度で株の寿命を終えてしまう種類も多く、実生で更新しないと維持できないものもあります。

こちらがウィルさんの手書きラベルで、なかなか手に入らない本物の証らしいです。手書きの味わいというのもいいものですね。左の小さなラベルは、この株を販売してくれたショップの方の手書きラベルです。最近の自分はテプラでラベルを作ってしまうので、きれいですけどこういう味は無くなっちゃいます。

原種のダブルも近頃はそれほど珍しいものではなくなりましたが、やっぱり「Dido」とかこのデュメトルムのダブルなどは特別な思い入れがあります。当時はほんとうに憧れの存在でした。いまはセルフの実生苗や他にも発見された株がありますから、デュメトルムのダブルはそれなりに手に入りやすい原種ダブルになりました。

暑さに弱くて少し育てにくいと聞いていましたが、そんなこともないようです。