
今年は春先にゴタゴタしてしまって、一部のイワチドリの植え付けが一ヶ月以上遅くなってしまいました。ほとんどの品種は咲き終わっているのですが、そのせいで写真の鈴姫系筋状斑紋などの品種が今頃満開です。日中の気温が30℃になる日もあるので例年ならそろそろサツマチドリくらいしか咲き残っていないのですが。
小型のランや山野草の話題が中心です
イワチドリがほとんど終了を迎えまして、代わってクロシオチドリとクロカミランが咲き始めました。ウチョウランも早いものは咲いています。昨年より舌のピンクが濃く出ているクロシオチドリの白地斑紋花です。相変わらず草姿の割に大きな花を咲かせてくれます。
クロシオチドリというのは、ウチョウランの地域個体群の一つと考えられていて、学名上はウチョウランと分けられていません。同様の個体群に、ツルギチドリ、テバコチドリ、小豆島ウチョウラン、ガンコラン、サイカイチドリといったものが有りましたが、現在も区別されて残っているものは小豆島ウチョウランくらいかもしれません。
その点クロシオチドリは、個体数が多かったのかいち早く保存会が発足したおかげか、今日でも多くの特徴有る個体が維持されています。早咲き、花が大きい、暑さに強いなど良い性質が多いので、今後も長く作り続けられて欲しいです。