令和4年イワチドリその2

岩千鳥・寿光タイプ

この春先にドリームシードさんから購入した、白紫点の寿光交配種です。純白にバランス良く点が散るという色彩は、ありそうだけどなかなか無いんじゃないかという、かなり特徴のある品種と思います。四条斑紋花あたりの遺伝子なのか、点と点が繋がらないで唇弁全体に広がっているというのは、いざ自分で交配したら難しそうだなと感じます。

大魔王のような強烈な模様花も好きですが、この寿光タイプのような上品な斑紋花も好きなものの一つですね。サツマチドリだとこういう小さな斑点の入る個体もままありますけど、イワチドリにはなかなか無いものです。

岩千鳥・寿光タイプ

こちらはもう一株別の個体です。こちらの花の方が横幅があって迫力が出そうですが、少し斑点の色が薄いかなぁと思います。まだ芸が完成していないだけかもしれませんので、もう一、二作作ってみると化けるかもしれません。化けなくても十分可愛いのですけど。

岩千鳥「扇満月」

だいぶ作落ちさせてしまった「扇満月」です。あいかわらず少し抱えた咲き方になるせいか、円弁の特徴がより際だって見えます。満月と名前がついている岩千鳥には、「満月」「扇満月」「桜満月」という品種があるようですが、残念ながら扇満月しか見たことがありません。ものすごーく昔、子供の頃に満月なら見ているかもしれないのですが、記憶にはまったく残っていませんです。

桜満月は唇弁の重ねが多い最もふくよかな花のようです。一度実物を見てみたいです。