令和6年のチドリ
今年は春先にゴタゴタしてしまって、一部のイワチドリの植え付けが一ヶ月以上遅くなってしまいました。ほとんどの品種は咲き終わっているのですが、そのせいで写真の鈴姫系筋状斑紋などの品種が今頃満開です。日中の気温が30℃になる日もあるので例年ならそろそろサツマチドリくらいしか咲き残っていないのですが。
紫一点の原種に近いタイプの個体です。昨年に作落ちさせてしまって、今年は開花したのは一球だけになってしまいました。しかも植え付けも遅れたので来年が心配です。暑さに負けずに頑張って育ってほしいところ。
エノモトチドリの紅一点花として、昨年春に大小の二球入りのものを入手しました。写真がぼけていて分かりにくいのですが、右下の個体は舌の外側にぼかし斑紋が入る別個体のようです。昨年は見ていないので、小球の方が開花してくれたのかな? と思います。
エノモトチドリとしてはかなりイワチドリに近い花型で、草姿は大型で花数も多くなっているよいタイプと思います。世代的にも進んだエノモトチドリという感じでしょうか。
昨年は数花だけ咲いてくれたクロカミランの酔白花の原種です。「白扇(はくせん)」という品種名が付いています。クロカミランらしい花型で、舌の側裂片が大きくなって少し抱えるように内に向かって広がります。写真では分かりにくいのですが、喉元に掠れたようなうっすらとした斑紋が残っているので純白ではないところが味があってよい品種に思います。
本当ならこの品種の実生を試してみたいのですが、純白ではないので半分以上が並花になると聞いています。クロカミランにしては暑さに強い個体なので実生で増やすのは良さそうです。ダンボール蒔きでも試そうかと。
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