オキナワチドリ紅一点のつぼみが伸び始めたところ

二月の声を聞いたばかりですが、今年は暖かい日が多かったせいか、昨年よりも早くつぼみが伸び始めました。品種は紅一点の無銘品です。昨年は3月に開花したと記憶しているので、少し早いか同じくらいになるでしょうか。分かりにくいですが手前の株にもつぼみが見えていますので、今年は二株咲いてくれるようです。

オキナワチドリ「沖の輪」

前回「沖の輪」の紹介をしてから一月程経ちまして、現在の姿です。非常に切れのいい白覆輪がはっきりと入るだけでなく、葉先の掃け込みが奥の方に向かう芸を見せてくれます。さすがオキナワチドリの斑入り代表品種の貫禄か、ゆっくりした生長ですがいじけることもなく育てやすく感じます。

オキナワチドリ「沖ノ輪」昭和46年に見いだされたオキナワチドリの斑入り代表種です。クッキリ入る白覆輪と育てやすさもあって最も普及しているオキナワチドリの葉芸品でしょう。発見から50年近く経っているのは驚きです。昨年一球で購入したものが無事に二球に増えてくれました。ウチョウランと同程度の増殖率じゃないかと思います。

オキナワチドリは冬咲きのチドリ類として、野生ランの入門種のような扱いを受けることもあります。しかし、わたしの経験から言うとかなり癖がある難しいランだと思っています。スズムシソウ属の感覚と言えば分かる方もいるのではないでしょうか。

秋田美人コアニチドリの濃色花、秋田美人です。球根のボリュームがかなりあったせいか、花も大きくなっているように感じますが、元々大きな花を咲かせるタイプのようです。コアニチドリとしてはかなり特徴のある花形です。

IY46純白仁王こちらもオークション入手の交配種です。純白の仁王タイプで花の大きさが羽蝶蘭と変わらないレベルまで大きくなっています。その割に草丈は小さいままなので少々窮屈な感じもします。

コアニチドリとの種間雑種のエノモトチドリであれば、草丈も倍くらいに伸びて花と花の間も広くなるので、岩千鳥の園芸化を考えるのであればエノモトチドリ化というか「三宝」と同じように、エノモトチドリに戻し交配していく方向性が良いと思います。