セッコク

長生蘭「白蛇殿」

名鑑登録されている品種のみを長生蘭と呼ぶべきなのかわかりませんが、入手時は長生蘭でしたのでそのように扱っています。高知県香美市物部町大栃というところの産だと聞いています。あけぼの斑という分類になるのでしょうか。天冴えで芽出しの頃はほとんど乳白色の新芽で伸びてきます。

あけぼの斑の植物はどれもそうですが、徐々に葉緑素が乗ってくるので植物として生長することができます。芸という点で見れば後暗みという嬉しくない性質で呼ばれてしまいます。でも幽霊のままじゃ文字通りの幽霊になってそのまま枯死してしまうわけなので。白蛇殿は去年の葉にはあけぼの覆輪くらいの斑の残り方をしますから、後暗みといってもかなり良いタイプと思います。

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長生蘭・金山金剛の飴矢

5年ほど前にネットで購入した長生蘭の、「金山金剛」から株分けされたものです。金山金剛は中斑が基本で芸が暴れやすい品種と聞いていますが、購入したものは20本立ち以上の大株で、そのうち数芽がこの飴矢のものでした。

金山金剛が中透け飴矢となったものは「天童丸」という品種で登録されています。金山金剛自体は中型の品種なので、矢がそれ程伸びるものではありませんが、それにしてもこの鉢に集めた芽はどれもこんな感じの小型になっていて、天童丸とは違うように見えます。透け矢になると小型化する傾向があるそうなので、極端なものなのかと思っています。

中斑は少し残っていますが、青葉に戻ってしまったものが多いので、青葉笛のような無地飴矢で固定してくれても面白いなと思っています。